SHOWA GLOVE / 70th anniversary logo

グローバルに展開しているグローブの老舗、ショーワグローブさんの70周年記念ロゴを制作させていただきました。世界6箇所の拠点がスクラムを組んでいるようなイメージを製作し、オリンピックのような国際的祭典を感じさせるような、華やかでありながら品のあるイメージを作っています。

通常、ロゴを制作していくときはまずはコンセプトを明確にしていきますが、今回はかなり様々な方向性が考えられたため、デザインに落とし込んでみてから判断するという製作になりました。しかしながら、デザインに落とし込んでから考えるという方法は、方向性の判断よりもロゴのデザインに引っ張られてしまう主観的な判断が優先されてしまいがちなので、やはりおすすめできません。

初回はA〜Fまでの6案を出しましたが、それぞれ賛否両論になり、それらの意見を丁寧に抽出して反映し、2つの方向性に絞り込みました。

デザインを選ぶときはどうしても主観的な判断(好み)をしてしまいがちです。多数決などはもってのほかで、どれが最適解であるかは「課題を解決するために、デザインによって何を伝え、それによってどんな戦略(ターゲティング、差別化など)をしていくか」で判断されるものであり、その目的に合致しているかどうかは客観的(ターゲット目線)で判断されるべきものです。

この「客観的」という部分が、デザイナーは日常的に訓練されていますが、主観と客観を分けて物事を見ていくのは一般的には非常に難しいこと。「どれがいい?」と、事情を全く知らない家族や知人に好みを聞いて判断するよりも、デザイナーの客観的視点や、実際のターゲットとなる層の反応を見てみることが大切になってきます。

LogoDesign, ArtDirection